ちゅきは3歳半から就学まで、重井病院(重井医学研究所附属病院)に通って療育を受けていました。
療育は就学と同時に卒業となりました。
重井病院は療育には力を入れていますが、児童精神科の外来がありませんので、医師と話ができる機会は少なかったです。
やはり「主治医」という位置づけのお医者さんが欲しいと思いまして、近くの児童精神科医院に転院する事にしました。
旭川荘で療育センター部長を務められていた、本田輝行先生(児童精神科医)が2018年に開業された「すずらんクリニック」です。
すずらんクリニックの初診受付は「1歳から未就学まで」なので、小学1年生のちゅきは対象外だったのですが、すでに発達障害の診断が出ているという事で、「初診」ではなく「転院」の扱いで、診てもらえる事になりました。
わたし・・・はじめて精神科医さんとお話しました。
(重井の先生は普通の小児科医で、精神科医ではなかったので)
45分も時間を取って頂いて、長々とお話させて頂いたのですが・・・
あ、発達障害って、治らないのね。
っていうのが、診察後の印象でした。
いや、当たり前の話なんですけど。
先生のお話を要約すると、
周りの大人たちが工夫して環境を整えてやれ。
という事でした。
小学校の先生からも、学校の様子をレポートにして頂いていたのですが、基本的には「本人は何ともできないから周りが考えろ」という事でした。
以下、先生に質問した事の返答をまとめたもの。
投薬をした方がいいのではないか?
ADHD薬の投薬開始時期に関しては、とりあえず保留。
二年生になってから、やはり投薬の希望があれば始めてみる。
薬は万能ではないし、効くかどうか個人差も大きく、副作用(食欲減退など)もあるので慎重に。
学習障害があるのではないか?
学習障害はあるかもしれないが、小学校1年生の現時点で判断はできない。
全くできないわけでもないし、実年齢より幼いから(IQが低いから)習得に時間がかかるのかもしれない。低学年の間は様子をみる。
問題行動について、どうしたらいいか?
・気分が乗らないと指示に従えない
・あまりにもマイペース
・落ち着きがない
・授業に参加できない事がある
・いきなり大声を出す
・走り回る 等
氷山モデルを用いて説明してくださいました。
表層に現れる問題行動にばかり目が行くが、その下には理由がある。
その理由を聞いて理解して、環境改善しないと、事態は全く好転しない。
自閉症の子は、自分を変えることができない。
他者の都合には合わせてくれない。
もう少し大きくなって社会性が上がるまで、言う事を聞かせるのはかなり困難。
以上です。
つまりアレですよ。1行でまとめると
発達障害の子はどうもならんので、周りの大人が考えてやれ
という話でした。
言う事聞かないのも、団体行動できないのも、かんしゃくを起こすのも、勉強ができないのも、周りが配慮してやれと。
時が経てば・・・大きくなって色々と学習していけば・・・今より社会に馴染めるようになるだろうけど、今はまだ時期尚早。
という事でした。
母、脱力——————–
小学校の担任の先生に
「ちゅき、どうにもならんです」と
報告するのね。。。
精神科医の先生は、すぐ効くお薬を出してくれたり、治してくれるんじゃなく、当事者と家族に寄り添ってくれる人なんだな、と分かりました。
3~4ヶ月に1回、定期的に通院して、30分間のカウンセリングを受けるというのが基本のスタイルだそうです。
長いお付き合いになりそうです。
今更「発達障害、治らないんだ」という事実を再認識したようなアホな母ですが、どうぞよろしくお願い致します。
すずらんクリニック
児童精神科
〒700-0803 岡山県岡山市北区北方2-8-25
TEL 086-230-1005
FAX 086-230-1006
https://suzuranclinic.web.fc2.com/index.html
最近のコメント